益子焼きの作家で、現代陶芸において最高峰と言われた天才、加守田章二氏のぐい呑みです。
 氏は大阪出身で京都美大卒後、昭和34年に益子、同44年には遠野に築窯。その独特な美的感覚と造形感覚を生かした優品を数多く残し、最高の賛辞を得ましたが、昭和58年まだ50歳の若さで急逝しました。
 このぐい呑みは益子へ出向いた際に求めたもので、加守田氏がまだ若かった頃の作品とのことでした。小振りのぐい呑みで灰釉をかけただけのシンプルな作品ですが、陶芸などまったく知らない友人が自分の所蔵品の中からまっさきにこれを欲しがったように、素朴ながらなにか他とは違った光を放っています。
 所蔵品の中において、現代陶芸作品では一番酒席の友として活躍しているぐい呑みです。

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